2022.7.14 黒岳 雲ノ平
高松台から望む黒岳、桂月岳、凌雲岳
ウコンウツギが満開の登山道
チシマノキンバイソウとまねき岩
黒岳山頂ではエゾツツジ、コマクサが満開
イワギキョウ
ポン黒岳からは雲ノ平、北鎮岳(白鳥、千鳥の雪形)、お鉢平と外輪山
エゾシロチョウ
大雪山倶楽部
〒078-8232 北海道旭川市
豊岡2条8丁目4番21号
TEL&FAX/0166-31-8228
携帯/080-5591-0809
代表/愛澤 美知雄
高松台から望む黒岳、桂月岳、凌雲岳
ウコンウツギが満開の登山道
チシマノキンバイソウとまねき岩
黒岳山頂ではエゾツツジ、コマクサが満開
イワギキョウ
ポン黒岳からは雲ノ平、北鎮岳(白鳥、千鳥の雪形)、お鉢平と外輪山
エゾシロチョウ
黒岳登山道の消雪は旭岳に比べると遅く7月上旬の終わりころになります。
急斜面なため滑りやすく特に下山時は注意が必要です。登山靴、スパッツ、ストックは必須です。
雪の消えている斜面にはウコンウツギ、チシマノキンバイソウ、ハクサンイチゲなどの高径草本、低木が多く見られ目を楽しませてくれます。
頂上からは旭岳、お鉢平、北鎮岳など表大雪の主だった山並みが一望できます。
頂上のお花畑ではエゾツツジが咲き始めました。身の丈に合わないくらい大輪の花を付け虫たちを誘っています。
花冠の外側に白長い毛が密生し淡い薄紫のイワブクロ
エゾノツガザクラ
雲ノ平はキバナシャクナゲが盛り、チングルマ、エゾコザクラはまだこれから。

高松台より、黒岳・桂月岳・凌雲岳・上川岳

長さ5mm余り先が浅く2裂。茂みの中にひっそりと純白の花を咲かせます。アリドウシラン

黒岳でこの時期一番、目に付くダイセツトリカブト


東方向を遠望すると阿寒の山々が見られます。右から阿寒富士・雌阿寒岳・フップシ岳・雄阿寒岳

ウラシマツツジが色づき始めました。



ウラジロナナカマドは実の色付きが始まりました。

9月中頃には下の画像のような紅葉が見られるかもしれません。(紅葉画像は2017.9.14撮影)


雲の平ではチングルマの綿毛がピークです。


チシマツガザクラの果実


エゾイワツメクサ 花弁が5枚、深く2裂しているのが近づくと分かります。

気温25℃、無風の黒岳頂上
 

黒岳東斜面の色付きが高松台から見てもわかるようになってきました。

マネキ岩付近はウコンウツギ、ナナカマドの黄色と赤色のコントラストが目立ってきています。

9合目付近

足元の紅葉、ハイオトギリ


烏帽子岳付近はかなりの色付き

凌雲岳と上川岳の間から愛別岳

ポン黒岳のウラシマツツジ

桂月岳とウラジロナナカマド

大満足の関西からのツアー客

雲ノ平では日差しに輝く紅葉がすばらしい



クロマメノキの紅葉が一段と濃く見られます。後ろは凌雲岳。
 

ダイセツトリカブトの鮮やかな紫が目に付きます。

チシマノキンバイソウとマネキ岩


エゾツツジが咲き出しました。

身の丈とは不釣り合いなほど大きな花弁を見せるエゾツツジ

ガク片に鋸歯があるイワギキョウ

登山ツアーで知り合いパーティを組むように、今回は2日間の大雪山登山を楽しまれる計画。

沢地形にはチングルマが周りより遅くに咲き出します。

烏帽子岳を背に雲の平のチングルマ群落

アースハンモック(寒冷で湿潤な場所で見られ小さな半球状の盛り上がりが連続している)に咲くチングルマ



ノゴマ♂のさえずりが心地よく響きます


この時期、チシマツガザクラの群生もかわいい


東斜面はウコンウツギが満開

8合目で見られたクロユリ

ルリビタキ

白い花糸が線香花火のようなカラマツソウ


ウズラバハクサンチドリ

9合目付近、チシマノキンバイソウ、トカチフウロ、ウコンウツギ、ミヤマキンポウゲ、カラマツソウ、エゾノハクサンイチゲが咲き出しました。

頂上からは旭岳、北鎮岳、凌雲岳、お鉢平など広大な大雪山が体感できる。

ポン黒岳から石室と雲の平

雲の平のお花たちはキバナシャクナゲが多くチングルマはまだこれから
 

道内から参加の女性。

到着時には晴れ渡った雲の平をご覧出来たそうです。

黒岳頂上付近では珍しいギンザンマシコ(雄)が近づいても逃げないのでじっくり観察できたそうです。

黒岳の雪渓は7合目から8.5合目にかけて断続的に残っています。特に直登部の下りには慎重に。不安な方はアイゼンの使用をお勧めします。(使用経験のない方は爪が靴や裾などに触れないよう特段の注意が必要です。また雪山歩きの経験のない方、登ることができても下りで滑落することがあります。)

8合目から頂上にかけて高径草本類のお花たちが咲き出しました。ショウジョウバカマ、エゾイワハタザオ、

ジンヨウキスミレ

キバナノコマノツメ

ミヤマキンポウゲ

ハクサンチドリ

エゾノハクサンイチゲ

頂上は雲で視界不良

足元のお花畑はイワウメがピーク

メアカンキンバイ

ミヤマキンバイ

ミネズオウ

キバナシャクナゲ

ポン黒岳のイワウメの群落を歩く宮崎からのツアー登山者からは歓声が上がっていました。

雲が切れ大雪の広大な景色が一気に広がりました。

石原のまわりはミネズオウの群落

石室周辺のキバナシャクナゲ

下山時はより慎重に。

7合目と8合目の間にはまだ雪渓が残っていますので下りには注意してください。

夏山のお花たちも目に付くようになりました。9合目から山頂:ジンヨウキスミレ、キバナノコマノツメ、クロユリ、チシマノキンバイソウ、エゾノハクサンイチゲ、ハクサンチドリ、カラマツソウ、ミヤマキンポウゲ




山頂のお花畑はコマクサ、イワウメ、チシマキンレイカが咲き出しました。エゾツツジは遅れていてまだ一週間はかかりそう。





石室周辺ではエゾコザクラ、キバナシャクナゲ、ミヤマキンバイ、エゾノツガザクラが見頃


雲ノ平の火山灰地では昨年行ったヤシネット施工がかなりの効果がみられました。していなければまだ大きな崩壊となっていたかもしれません。





赤石沢の渡渉は登山靴にスパッツで渡れます。左手に大きなブリッジがありますが、中央部が裂けて崩れ落ちるのも時間の問題です。絶対にブリッジを利用しないようにしてください。





夏休みを利用して静岡からお孫さん4人と北海道旅行の目的のひとつ大雪山登山に来ていただきました。

突然、雲の切れ間から表大雪の山々が見えだすと、全員が笑顔に

残雪に走り寄り雪の多さにびっくり、全員で雪遊びに


お爺様が楽しみにしていた高山植物のお花畑には、まだいっぱいのお花たちが咲き誇っていました。



山の中でのお昼は楽しみのひとつ。




この黒岳登山も夏休みの良い思い出のひとつとして、いつまでも心に残ることと思います。短い夏にひときわ輝くお花やいきものたち、きびしい環境にも負けずに元気な姿をいつまでも見せてほしいものです。